シャツやパンツなどのアイロンがけ。
実際やったことがないと、アイロンがけの仕方はもちろん、何を用意していいのかすらわからなかったりもしますよね。
アイロンがけは慣れてしまえば短時間でもきれいにできますが、その慣れるまでがなかなか大変です。
そこでアイロンがけに必要となる道具や、シャツやパンツなどアイテム別のアイロンがけの仕方について解説しました。
はじめてアイロンがけに挑戦するという人や、やってみるもののイマイチうまくいかないのが悩みという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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アイロンがけに必要な道具を紹介します
まずは自宅でアイロンがけをする際に、必要となる道具からチェックしていきましょう。
一般的にアイロンがけに必要となるのは、以下の道具です。
- アイロン
- アイロン台
- あて布
- シワとり剤やアイロン用ノリ(水を入れた霧吹きでもOK)
アイロン
アイロンにもさまざまなタイプのものがあります。
- スチームを出しながらアイロンがけができるタイプ
- ハンガーに衣類をかけたままでもかけられるタイプ
- 旅行先などに持っていけそうなほどコンパクトなタイプ
それぞれ特徴が異なりますが、幅広く利用したいのなら、ごく一般的なスチームアイロンが良いでしょう。
最近では衣類をハンガーにかけたままでもかけられる、ハンディータイプのスチームアイロンなども人気です。
用途や使用頻度に応じて、使いやすいアイロンを選ぶようにしましょう。
アイロン台
アイロンの熱や蒸気を適度に逃し、衣類などを伸ばしてアイロンがけしやすくするのに使うものです。
アイロン台の上に衣類などを置き、その上からアイロンをあてるのに使用します。
実はアイロン台にもさまざまなタイプのものがあります。
- 平型(卓上型)アイロン台
- 座式アイロン台
- スタンド式アイロン台
などです。
平型アイロン台が板状のアイロン台です。足などがついていないため、テーブルや床など好きな場所に置いて使うのに適しています。収納場所を取らず、アイロンをかけたいときにさっと取り出して使えるのが魅力。
座式やスタンド式は、アイロン台に足がついているタイプのものです。座式は床に座った状態でアイロンがけをするのに適した高さ。スタンド式は立った状態でのアイロンがけがしやすく、高さの調節ができるものもあります。
またアイロン台の形にもいろいろなものがあり、用途や使用頻度に合わせて選ぶ必要があるでしょう。
平型アイロン台は長方形のものが多いですが、座式やスタンド式は「船形」や「人形」など奇妙な形をしているものもたくさんあります。
これはシャツなどを着せるような形にかぶせ、アイロンがけをしやすくするためのもの。
普段どのようなアイテムを中心にアイロンがけするのかに合わせて、使いやすい形状のものを選ぶと良いですね。
あて布
ポリエステルやレーヨンなど、デリケートな素材の場合には、あて布をあてた状態でアイロンをかけます。
また熱によりテカリや変色の目立ちやすい黒やネイビーの生地などにも、あて布をあててアイロンがけをしたほうが良い場合もあるでしょう。
あて布が必要な素材かどうかは、洗濯表示のアイロンマークの下に「~」というマーク(アイロンの下に布を挟んでいるイメージ)がついているかどうかで判断します。
「~」がついている素材のものは、あて布が必要です。(「~」マークがなく、「あて布使用」と注意書きされている場合もあります)
専用の商品も販売されていますが、ハンカチや手ぬぐい、薄手のタオルなどでも代用可能です。
アイロン用のノリやシワ取り剤
出典:LIVRER
ワイシャツなど、しっかりとシワを取りたい衣類には、専用のシワ取り剤があると良いでしょう。
水などを入れた霧吹きでも代用は可能ですが、専用のシワ取り剤の方が短時間でスムーズにシワを伸ばせます。
またパリッとさせたい衣類やリネンなどは、アイロン専用のノリ剤などもあると便利です。
それぞれ香料付きや無香量、消臭タイプなどさまざまな種類の商品があるので、好みや気分に合わせて選ぶと良いでしょう。
アイテム別のアイロンの上手なかけ方
ワイシャツやパンツなどは、アイロンがけのヒントが多いアイテムです。
またスカートやニットなども、アイロンがけの仕方で悩みがちですよね。
それぞれアイロンがけの仕方について解説していきます。
ワイシャツのアイロンがけの仕方
ワイシャツのアイロンがけのポイントは、小さいパーツから面積の広いパーツの順でアイロンをかけていくことです。
こうすることでスムーズに、かつシワなくきれいにアイロンがけができます。
アイロンをかける手順は、以下のようにするとむだなくスムーズです。
- 霧吹きやシワ取りスプレーでシャツ全体をしっかり濡らす(ノリ付けの場合はノリスプレー)
- まずは襟→肩ヨーク→カフス(袖口)
- 袖全体→右身頃→右脇→後ろ身頃→左脇→左身頃
襟やカフス部分は、裏から表の順にアイロンがけをするとスムーズかつキレイに仕上がります。
肩ヨークとは肩から背中にかけての切り替え部分のこと。この部分もパリッとしていると着心地も良いですし、見た目の印象も変わります。
細かい部分が終わってから袖や身頃などの広い面積ののアイロンがけをすると、「背中をきれいにしたのに、袖口をアイロンしている間にまたシワができてしまった!」というような二度手間も省けます。
身頃は、ボタンがついている側の右身ごろから始めるとスムーズでしょう。アイロンがけがしにくいボタン周りは、裏からかけると引っかかりにくくかけやすいでしょう。
後ろ身頃(背中部分)のアイロンがけをするときは、背中のタックをおさながらかけます。
シャツの生地を軽く引っ張り、テンションをかけながらかけると、しわが伸ばしやすくきれいにアイロンがけできますよ。
ズボンのアイロンがけの仕方
スーツのズボン(スラックス)などは、シワのつきやすいアイテムです。
ただし熱にあまり強くない素材が多いため、テカリなどに気を付けながらアイロンがけをする必要があります。
アイロンがけの前には、必ず選択表示に書かれているアイロンがけの条件(アイロンの設定温度など)を確認しておきましょう。
あて布が必要となるケースが多いかと思いますので、必要に応じて使用してくださいね。
アイロンがけをするときは以下の手順で進めるとキレイに仕上がります。
- 腰まわり
- ヒップ部分
- 裾~もも(センタークリースも同時に)
まずは腰回りからアイロンをかけていくとスムーズです。あて布が必要な素材の場合は、あて布を重ねて軽めにかけるようにすると、テカリや生地の傷みを避けられます。
船形や人形のアイロン台を使用している場合はファスナーを開き、ズボンをはかせた状態にすると、アイロンがけがしやすくなります。腰やおしり、ポケットの部分など、軽くアイロンをあてながらしわを伸ばしていきましょう。
足の部分は片足ずつアイロン台に乗せてアイロンがけをします。センタークリース(パンツのセンターラインのこと)をつけるため、左右の縫い目を合わせてアイロン台の上に置きます。
アイロンをかけるときは裾側から太ももに向かってかけるとスムーズ。アイロンを持つ手と反対の手で、記事を軽く引っ張りながらかけると、きれいにクリースが付けられます。
元からあるクリースと違うところにラインがついてしまわないよう、動かすたびにクリース位置を確認しながらかけるのがポイントです。
クリースのくせづけけと一緒に、裾からもも部分までのシワも伸ばしていきましょう。
パンツのアイロンがけでは、何度もアイロンを滑らすようにすると、テカリの原因になることもあります。
あまりゴシゴシとアイロンでこすったりせず、軽い力で生地をプレスしながらアイロンを移動させるようにしましょう。
スカートのアイロンがけの仕方
スカートは、ギャザーやプリーツなどがあり、アイロンがけが大変なアイテムです。スカートは筒状になっているので、アイロン台に履かせるような形で乗せるのがポイント。
裏地がある場合には、裏地→表地の順にアイロンがけを行います。
アイロンの温度は洗濯表示に合わせ、高温になりすぎないよう注意。洗濯表示に「あて布を使用」などと注意書きがされている素材の場合には、必ずあて布を使用するようにしましょう。
スカートのアイロンがけのポイントは以下の通り。
- アイロン台にスカートをはかせるようにして置く
- 裾側から腰の方へ向かってアイロンがけをする
ヒダの多いプリーツスカートは、洗濯ばさみなどで裾を止めてひだを固定します。アイロン台に履かせるようにするとプリーツが崩れてしまうこともあるので、アイロン台の上で平置きにし、あて布をしてアイロンがけしましょう。
ギャザースカートの場合は、ギャザーの寄っている部分にアイロン先を入れ込むような形で、下から上へとかけていくのがポイント。ウエスト部分を軽く引っ張るようにして持ち、アイロンがけをするときれいに仕上がります。
フレアースカートのアイロンがけは、難易度が高めです。フレアースカートは三角形(台形)状にカットした複数枚の生地を組み合わせてつくられています。パーツごとで生地の向きが異なるため、むやみに下から上へとアイロンがけをすると、よれや型崩れの原因となります。面倒ですが、一枚いちまいつなぎ目を確認しながら、生地の目(方向)に沿ってアイロンがけをするようにしましょう。
ニットのアイロンがけの仕方
ローゲージのニットはあまりしわが目立ちませんが、ハイゲージニットだとよれや細かいシワがついてしまうこともありますよね。
とはいえアイロンを直にニット生地にあててしまうと、テカリや生地ダメージにつながってしまいます。
ニットのシワをアイロンでのばす際は、直接当てずにスチームでのばすようにしましょう。
- ニットをアイロン台の上に置く
- 洗濯表示の温度に合わせてアイロンを温める
- アイロンはスチームが出る状態に設定
- アイロンをニットから浮かせた状態でスチームをあてる
そで→身頃の順にかけていくとスムーズです。
シワが強い場合には、霧吹きで水を吹きかけてから、スチームアイロンをかけるとシワが伸びやすくなりますよ。
アイロンがけって面倒くさい!そんな時は宅配クリーニングが便利
シャツやパンツのアイロンがけは、慣れてしまえば決してむずかしいことはありません。
しかしそれなりに手間や時間がかかるほか、慣れないうちはきれいにシワを伸ばせないこともあります。
何着ものシャツやパンツのアイロンがけが必要となる場合には、自宅で行わずに洗濯もアイロンがけもすべてプロに任せてしまうのもアリです。
なかでもおすすめなのが、宅配クリーニングの利用です。
宅配クリーニングは、自宅にいたまま集荷や宅配してもらえるので、忙しい人にもぴったり。
染み抜きや防臭加工などの処理のほか、特別なシャツなどは手仕上げでのアイロンがけを依頼することもできます。
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