断捨離という言葉も、一般的によく知られるようになりましたね。
断捨離の語源は元々ヨガからきた言葉で、「断行」「捨行」「離行」の3つの頭文字を1つの言葉にしたものです。
「断行」=不要な事柄を断ち
「捨行」=不要な事柄を捨て
「離行」=不要な執着から離れる
ヨガの世界での教えを「片付け」に応用したのが始まりなのです。
断捨離によって不要な物を捨てて、不要な物を買わないようになります。
しかし、断捨離は何でも捨てていいということではありません。
断捨離の意味をはき違えると、取り返しのつかない結果を招くことにもなります。
ここでは、断捨離をするなら絶対にこれだけはやってはダメ!というものをご紹介していきます。
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断捨離で招く取り返しのつかないこととは?
一般的に馴染みが深くなった断捨離。
しかし、どうも「物を捨てて減らしてスッキリさせる」と解釈している人が多いようです。
半分合っていますが、半分違います。
断捨離の本当の意味は、自分にとって必要なものか不要なものかを見極める目を持つことです。
これができれば、不要と思うものは買わずに済み、今ある不要なものに執着せずに捨てることができます。
ところが、これが出来なかった人は取り返しのつかない事態を招いているのです。
その取り返しのつかないこととは?
取り返しのつかないことの前兆
断捨離にハマること自体は決して悪いことではないのですが、ハマりすぎる人がいます。
こういう人には、ある前兆が見られることがあります。
①捨てるが目的になっている
②常に捨てるものを探している
③貰い物が迷惑
④家族の物まで捨てる
⑤物事がうまくいかないのは物を捨ててないからだと思い込む
それぞれを詳しく説明していきます。
前兆①捨てるが目的になっている
断捨離は始めは捨てても良いものが割と簡単に見極められるので、サクサク捨てられると思います。
日頃、物があふれた家の中を見て「なんとかしなきゃ!」と思っていたので、不要な物がどれか最初は分かりやすいのです。
その結果、物が減っていき足の踏み場もなかった部屋の床が見えてくるようになると、とてもスッキリして気持ちが良いですよね?
ホントはここまでで、また次回は1ヶ月後など定期的にやるようにすれば問題ないのですが、このスッキリ感に溜まらなく開放感を味わうと、どんどん物を捨てたくなる要求に駆られるようです。
いつの間にか自分にとって断捨離は「捨てる」ことが目的になってしまうのです。
前兆②常に捨てるものを探している
①からの流れになりますが、捨てることが目的になると今度は常に捨てるものを探すようになります。
今までさほどいらない物とも思わなかった物まで、いらない物に見えてくるのですね。
結果、気に入って買ったはずの物までいらないように感じて、「別になくても困らないし、高いものじゃないし」などと捨てる理由を作って捨ててしまいます。
後にこれが後悔につながることにもなったりします。
前兆③貰い物が迷惑
家族や友人から旅行のお土産や誕生日のプレゼントなどを貰うと本来はとても嬉しいことのはずなのですが、貰った瞬間「また物が増える」と思ってしまいます。
そう思うと素直に喜べなくなるんですね。
最初は愛想笑いでも「ありがとう」と受け取れるのですが、次第に怒りが込み上げてくることもあるようです。
良い顔ができなくなり、人間関係がギクシャクする可能性が出てきます。
前兆④家族の物まで捨てる
自分の物を捨てている内は良いのですが、ほとんど捨ててしまい捨てるものがなくなると、今度は家族の持ち物が気になり始める人もいるようです。
自分にとって不要に見えるものでも、その人にとってはとても大事な物もあるということは分かっているつもりですが、どうしても捨てたい欲求に駆られてしまい、夫婦だと離婚に至った事例まであります。
前兆⑤物事がうまくいかないのは物を捨ててないからだと思い込む
④のように離婚まで行ってしまうと、「なんでこんなうまくいかないんだろう」と悲しくなるでしょう。
ここで度を越した断捨離はもうしないと反省できれば良いのですが、どういう訳か物事がうまくいかないのはまだ物があるからだ、捨ててないからだと意外な方向に向いてしまうのです。
そしてまた次々と物を捨て、また誰かの物まで捨て喧嘩になってという悪循環に陥ってしまいます。
断捨離依存症に注意
断捨離にハマった人がみんな前述のようになる訳ではありませんが、時としてこういう人がいるということです。
ここまでくるとこれはもう立派な「断捨離依存症」です。
何か捨てないとイライラして、居ても立っても居られなくなるという中毒のようになる人もいます。
こういう人の特徴としては、そもそも性格的にのめり込みやすい人に多いようです。
集中力があったりするので、そういうところは良いところでもあるのですが、時としてあらぬ方向に自体が向いてしまうこともあるので注意が必要です。
断捨離の考え方
断捨離というとどうしても「捨てる」ことに重視してしまいますが、捨てることはあくまで結果にすぎません。
「断捨離を始めよう」=捨てる物を探し出すようなら考え方を変える必要があります。
まず「必要なもの」を探して本当に必要か、どうしてこれを買ったのかなど時間があるときにしっかり考えるようことが大事。
断捨離は焦らなくても良いので、少しずつ物と向き合って考えて本当に必要な物を残すことに重視していきましょう。